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AI対局に対応 SenseTimeの「SenseRobot」囲碁ロボットが子どもの棋力向上へ

2023-06-14

2023年6月14日、SenseTimeは新製品発表会を開催し、囲碁学習に取り組む青少年向けに開発された「SenseRobot」AI囲碁ロボットを発表しました。

「SenseRobot」ファミリーの新たな一員となる本製品は、SenseTimeの先進AIとロボティクス技術を融合。実際の碁盤を使った練習や対局が可能で、豊富なAI習題を内蔵するほか、人間との対局やオンライン対戦機能も搭載しています。さらに、視覚·聴覚·触覚を組み合わせたインタラクティブな体験により、子どもの興味を引き出しながら視力への配慮も実現。“一対一のスマートな練習パートナー”として成長をサポートします。

2016年、人間のチャンピオンを破った囲碁AIは、人間の脳のおよそ5万倍に相当する消費電力を要するスーパーコンピュータによって支えられていました。これに対し「SenseRobot」AI囲碁ロボットは、家庭の机にも置けるコンパクトな実体ロボットとして誕生し、囲碁AIを科学の殿堂から多くの家庭へと届けました。

SenseTime取締役社長兼CEO、徐立氏は発表会で次のように語っています。
「巨大なデータセンターから小さな家庭用ロボットまで──『SenseRobot』の背後には、計算能力の飛躍的な進化、卓越したハンド·アイ協調精度、そして強力なエンジニアリングの革新があります。これにより“極大から極小への大転換”を実現し、AIを家庭へと届けることが可能になりました。私たちは『SenseRobot』を通じて家庭用ロボットの未来を再定義し、新しい生活体験を提供するとともに、囲碁という国粹に新たな息吹を吹き込み、伝統文化の多様な発展を後押ししていきたいと考えています。」


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中国囲碁協会副主席で「棋聖」の称号を持つ聶衛平氏は、本発表会で祝辞を述べ、自身の体験を踏まえて「SenseRobot」AI囲碁ロボットを高く評価しました。

聶氏は次のように語りました。
「囲碁は奥深い知的な競技で、長い歴史と独自の文化を持っています。現代テクノロジーの発展は、囲碁にこれまでにない挑戦と新しい可能性をもたらしました。SenseTimeのような先端企業が囲碁ロボットの開発に真剣に取り組んでいることを大変うれしく思います。『SenseRobot』AI囲碁ロボットの登場は、囲碁文化の継承と発展を大きく後押しし、多くの人々にその魅力を身近に感じてもらえると信じています。」


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囲碁は習得のハードルが高く、体系的な学習と豊富な実戦経験が求められます。「SenseRobot」囲碁版は棋院と連携し、7段階·2000題以上のAI練習問題を搭載。初心者からアマ五段まで幅広く対応し、難しい問題には音声で解説も行います。さらに、アマからプロまで対応する20段階の19路対局に加え、9路·13路の練習モードや最高レベルの対局も可能。専用アプリでの対局解析に対応しているほか、オンライン囲碁プラットフォームとも連携し、数多くのプレイヤーと対戦できます。


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囲碁は子どもの空間認識や論理的思考を育てる一方で、長時間の対局は目に負担をかけることもあります。「SenseRobot」囲碁版は「画面によるガイド」「音声での励まし」「ロボットアームの実演」を組み合わせ、子どもを実際の碁盤へと導きます。視覚·聴覚·触覚を使った体験を通じて、空間把握や判断力·予測力を養い、集中力を高めながら目の健康にも配慮します。

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